マーケティングジャーナル

査読論文がマーケティングジャーナルに掲載されました。

麻里久(2020)「ソーシャルメディアはブランドコミュニティか,ブランドパブリックか? ― 企業公式Facebook ページの分析 ―」『マーケティングジャーナル』、39(3)、pp.104-115。

https://doi.org/10.7222/marketing.2020.002

抄録
ブランドコミュニティ研究にとって,ソーシャルメディアの登場によるコミュニティの変容に対する理解は重要な問題である。ソーシャルメディアをブランドコミュニティとして捉えるべきか,あるいはブランドパブリックとして捉えるべきか,その捉え方はマネジメントの方策に対しても大きな影響を及ぼすものと考えられる。既存研究において,このふたつの概念は特定の状況下で一方のみが形成されるものなのか,あるいは同じ次元で共存可能なものなのか,ふたつの可能性が示唆されてきた。しかし,後者に関する考察はあまり進んでいない。そこで本稿では,既存研究におけるブランドコミュニティとブランドパブリックというふたつの概念をそれぞれ確認しながら,企業が運営するFacebookページにおける消費者行動を観察する。その結果として,企業が運営するFacebookページにおいて,ブランドコミュニティの特性とブランドパブリックの特性がどちらも遍在していることを提示する。

Abstract
In a brand community study, it is important to understand the change of the community caused by the appearance of social media. The marketing strategy depends significantly upon whether we understand social media as a brand community or brand public. The two concepts can be used to understand the dimensions of brand public and can coexist empirically with the dimensions of brand community, and/or one might be more pronounced than the other in particular cases. However, previous studies have not considered coexistence. In addition, brand public is likely to be dependent on platform property. Therefore, in this paper we confirm the previous findings of the two concepts, and we research consumer behavior in Facebook pages managed by the firm. The conclusion suggests that there are properties of both brand community and brand public on Facebook pages managed by the firm.


商品研究

水越先生との共著論文が商品研究に掲載されました。

水越康介・麻里久(2019)「ソーシャルメディアにおける企業アカウント間のインタラクション」『商品研究』、62(1/2)、pp.1-15。

要旨
本研究では,ソーシャルメディア上で情報を発信する企業アカウントに焦点を当て,企業アカウント間のインタラク ションを考察する。これまでのブランドコミュニティ研究や口コミ研究では,企業と一般ユーザーを中心としたインタラクションが注目されてきた。これに対し,本研究では,ソーシャルメディア上で広まる企業アカウント間のインタラクションの特徴とマーケティング上の意義を明らかにする。

Abstract
This research focuses on firm accounts post information on social media and considers interaction among them. Previous brand community researches and word of mouth researches have discussed about interaction centered on general users. In contrast, this research clarifies the characteristics of firm accounts interactions spreading on social media and the marketing implications.

首都大学東京 大学院社会科学研究科 経営学専攻 Research Paper Series

研究ノートが公開されました。

麻里久・水越康介(2017)「株式会社キングジムにおけるTwitterアカウントの運営」、『首都大学東京 大学院社会科学研究科 経営学専攻 Research Paper Series』、No.187、pp.1-13。

https://www.biz.tmu.ac.jp/wp-content/uploads/sites/9/2017/08/187Mari_Mizukoshi.pdf

マーケティングジャーナル

マーケティングジャーナル「テーマ書評」に掲載いただきました。

麻里久(2017)「消費者市場におけるリレーションシップ・マーケティング再考」『マーケティングジャーナル』、37(1)、pp.157-167。

https://www.j-mac.or.jp/mj/mj_detail.php?book_id=40

首都大学東京 大学院社会科学研究科 経営学専攻 Research Paper Series

研究ノートが公開されました。

水越康介・麻里久(2017)「シャープ株式会社におけるTwitterアカウントの運用」、『首都大学東京 大学院社会科学研究科 経営学専攻 Research Paper Series』、No.182、pp.1-9。

https://www.biz.tmu.ac.jp/wp-content/uploads/sites/9/2017/05/182Mizukoshi_Mari.pdf