
野沢慎司 訳「リーディングス ネットワーク論―家族・コミュニティ・社会関係資本」
強い紐帯(頻繁に顔を合わせる、よく会うなどの関係)は、濃密なコミュニティを生むが、閉じたコミュニケーションしか生じないので、意図せざる結果が生まれにくい。
弱い紐帯(会わないが、たまに連絡をとるなどの関係)は、それそのものがコミュニティを形成することはないが、コミュニティ間のブリッジとなるため、意図せざる結果が生じやすい。
つまり、弱い紐帯がコミュニティ間の混血を促す。そして、混血こそが、新しい情報をもたらし、イノベーションを促進する。