マーケティングと市場戦略と市場価値創造

研究室の名称をこっそり変えました。

以前は「麻里久市場戦略研究室」にしていたのですが,ずっと僅かばかりの違和感を感じていて,自分が研究したいことはそこではないなと思い,思案の結果,

「麻里久市場価値創造研究室」

にしました。

市場価値創造,耳慣れない言葉だと思います。

市場戦略の方が学術界でも実務界でもずっと浸透している言葉です。けれど,冒頭に戻りますが,私が研究したいこととは少しズレがあるように思います。

発端は「マーケティング」という学術用語をどうやったら日本語で表現できるか,でした。それで昔から使われている「市場戦略」を用いたのですが,どうも少し違う。調べてみても,やはり違うようでした。

そもそも私はマーケティングを現時点(2025.6.28現在)において,次のように定義をしています。

他者と自分をつなぐ,人間理解と関係構築の知の体系

そしてそれは,「関係性」「交換」「価値創造」によって動的に構成され,正解のない問いを問い続ける営みである,と捉えています。

もう少し,詳細に定義してみましょう。

他者と自分をつなぐ関係性を基盤とし,
その関係性を交換という形で具体化・検証し,
価値を共に生成・共有・更新する知の体系

もちろん,まだまだ議論の余地はあります。

しかし,私はマーケティングという学問を今現在このように捉えています。

となると,です。やはりいよいよ「市場戦略」ではないな,と。

「市場価値創造」の方がよりしっくりくるなと思い,今回の名称変更に至りました。

私も皆さんと一緒に価値創造をしていきたいと考えておりますので,この名称やマーケティングの定義について,皆さんからのご意見・ご感想,ご批判など,ぜひコメントとしてお寄せいただければと思っております。

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